基礎知識3:保税を取るメリット・デメリットとは

保税蔵置場になることのメリットにはどのようなものがあるでしょうか?

① 保税サービスが提供できる
税関長の許可を受けるということは、許可がなければ保税サービスが提供できないということです。メリットという以前に、輸出入を行う顧客(含む自社)ニーズに応える保税サービスを提供するためには必須の条件と言えます。
保税サービスにより、輸出入の場所や輸入時期の選択、消費税の節約などのメリットを顧客に提供する可能性が生まれます。

② 信用を高める
国の機関である税関長から許可を受けた者というステータスは会社の信用を高めることになります。

その他もあるでしょうが、営業上のメリットは顧客ニーズに応える可能性が広がるということかと思います。

では、デメリットの方は

① コストがかかる
保税蔵置場であるためには毎月の許可手数料が必要です。また、一定のセキュリティを確保するための施設や体制を維持するための人や教育などのコストも必要になります。

② 義務・責任が生じる
根拠法令に従って事業を行い、報告や届出を行う義務が生じ、違反の場合の処罰もあります。また、倉主責任と呼ばれる納税義務が発生することもあります。

みんと。さんによる写真ACからの写真